昭和60年,口腔診断学の教育に思いをよせる人々が集り,昭和61年5月24日に第1回口腔診断研究会が開催された。その後,昭和63年には日本口腔診断学会が発足し,5月21日に第1回理事会が開催され,赤松栄一が初代理事長となり,川島,黒﨑,三條,杉浦,高須,徳植,戸塚,増田,山野の各教授が初代理事となった。翌5月22日,赤松英一(神奈川歯科大学)大会長のもと,第1回日本口腔診断学会The Japanese Society of Oral Diagnosis/Medicineが開催された。第2回大会長は川島 康(東京歯科大学),第3回は増田 屯(明海大学歯学部),第4回は山野博可(日本大学松戸歯学部),第5回は三條大助(東北大学歯学部),第6回は西嶋克巳(岡山大学歯学部),第7回は黒﨑紀正(東京医科歯科大学歯学部),第8回は黒田洋生(大阪歯科大学),第9回は戸塚盛雄(岩手医科大学歯学部),第10回は笹原廣重(日本大学松戸歯学部),第11回は後藤 實(日本大学歯学部),第12回は黒﨑紀正(東京医科歯科大学歯学部),第13回は藤澤盛一郎(明海大学歯学部),第14回は山根源之(東京歯科大学),第15回は笹野高嗣(東北大学歯学部),第16回は岸 幹二(岡山大学歯学部),第17回は北條博一(大阪歯科大学),第18回は藤澤盛一郎(明海大学歯学部),第19回は高橋和裕(奥羽大学歯学部),第20回は瑞穂冬樹(神奈川歯科大学),第21回は今村佳樹(日本大学歯学部),第22回は森 啓(神奈川歯科大学),第23回は伊藤孝訓(日本大学松戸歯学部),第24回は佐藤泰則(防衛医科大学),第25回は町野 守(明海大学歯学部),第26回は草間幹夫(自治医科大学),第27回は森本泰宏(九州歯科大学),第28回は俣木志朗(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科),第29回は浅海淳一(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科),第30回は北川善政(北海道大学大学院歯学研究院),第31回は里村一人(鶴見大学歯学部口腔内科学講座),第32回は神部芳則(自治医科大学歯科口腔外科学講座),第33回片倉 朗(東京歯科大学口腔病態外科学講座),そして第34回外木守雄(日本大学歯学部口腔外科学第1講座)が学術大会・総会を引き続き開催している。
初代学会理事長は赤松英一(神奈川歯科大学),平成12年より黒﨑紀正(東京医科歯科大学歯学部),平成18年より山根源之(東京歯科大学),平成24年より笹野高嗣(東北大学大学院歯学研究科),平成29年より伊藤孝訓(日本大学松戸歯学部)が理事長として理事・代議員とともに学会運営にあたっている。また,平成16年には学会認定制度が発足し,指導医,認定医,認定施設が承認されている。平成28年には任意団体を一般社団法人化し,法人格を持つことで,社会的な信用が上がった。平成22年に日本歯科医学会認定分科会の昇格も果たし,日本歯科医学連合の会員となった。平成30年に日本歯科専門医機構発会時に社員となり,歯科の専門医制度の設立に参加している。専門医制度の広告に係る外形基準についても,本会は条件を満たしている。